いよいよ本日12/15。
法人化後初のウィッグプレゼント応募期間がスタート致しました。今回は5台のウィッグがお子様に贈られます。ご支援下さった(株)グランブルー様に改めて感謝申し上げます。
さて。
一風変わった当団体の取り組み「ウィッグドネーション」。
この新しい取り組みを、NHK前橋支局様が取材して下さっております。なお、放送日は12/18を予定しております。
この日の放送は当団体の拠点である群馬県でのみ放送になるようですが、翌週以降に他の地域でもご覧頂けるようディレクターさんが頑張って下さっています。
番組名や放送時間が決まりましたら、改めてご報告致します。
撮影は代表理事である私・新井の実家にて行われました。
というのも、元々娘の脱毛症をきっかけにウィッグ事業を始めた経緯から、今回の取材にも娘の存在が欠かせず。
しかし娘は極度の緊張しいなため(テレビカメラを向けられたら誰でも緊張しますよね)、できるだけリラックスできる環境が必要でした。
その環境がまさに私の実家だったというわけです。
正確には、私の父の存在、ですね。
かれこれ2年ほど前から、娘と一緒に取材や撮影をしていただく機会があり、その際にはなるべく実家で父がいる日にお願いしています。
父は大変なお調子者でして(笑)、孫たちにイジられる担当とでも言うのでしょうか・・母からは毎回怒られつつもつい、孫たちの前ではしゃいでしまう一面があります。娘はそんな父がいるとリラックスでき、自然と笑顔になれるようです。そして実はかくいう私も・・・
私の両親は娘が脱毛症になった時、一瞬不安げなそぶりは見せたものの、すぐにいつもの調子で私に「大丈夫だよ!」と言ってくれました。
当初、私はあれよあれよと髪が抜けていく娘の状態を受け入れられず、泣き暮らす日々を送っていました。
あの不安定な精神状態で、実の両親にまで「治るのか?大丈夫なのか?」と問い詰められていたら、私の心は完全に折れていたと思います。
父は多くを語らず、いつも通りのおふざけで孫を笑わせて。
母は優しくも真剣なまなざしで、「あんたの子だから。あんたが育てるんだから大丈夫。私はそう信じてるよ」と言ってくれました。
そこから立ち直るまでにも数年を要しましたが、あの時の父の普段と変わらない接し方、そして母の強く優しい言葉があったからこそ今の私が存在していると思っています。
私はこの経験を通して、両親から「わが子を信じること」の大切さを教わりました。
父と母は、私がいつか必ず泣き暮らす日々から立ち直り、前向きに歩き出す事を信じ続けてくれていました。 わが子がどんなに過酷な道を歩むことになっても、きっと必ず歩き遂げると信じて待つ覚悟をしてくれていた。
見守っている方も相当辛かったと思いますが、それに耐えうるだけの強さを私の両親はもっていたんですね。
長いこと心配をかけ続けてきましたが、今の姿を見てもらう事が私にできる親孝行かな・・と感じています。
そして私も両親のように、脱毛症という病を抱える娘が自分の力で道を切り拓く事を信じ、見守りたいと思います。
そんな想いを胸にのぞんだ取材。
たくさんの反響がある事を願います。お楽しみに。